ネット上のまとめサイト等では、番組改編期を迎えるたびに「有吉弘行が危機」「冠番組打ち切りラッシュ」といった扇情的な見出しが躍ることがあります。しかし、これらはメディア構造を無視した誤解に過ぎません。
第1の誤解は、「番組本数の減少=タレントパワーの低下」という見方です。テレビ業界において、深夜番組を複数本持つよりも、ゴールデン帯の冠番組を1本安定して継続させる方が、視聴者リーチ・広告収入・ギャラ単価のすべての面で桁違いの価値を持ちます。有吉の場合、深夜枠からプライム帯へスムーズに移行し、かつ長寿番組化させることに成功しています。
第2の誤解は、「ギャラ高騰による局側の敬遠」です。有吉の番組出演ギャラは1本あたり150万〜250万円(ゴールデン帯冠番組の場合)と推定され、年収は推定5億円規模とも報じられます。一見すると高額ですが、民放各局の営業サイドから見れば、「有吉の冠番組であればスポンサーが確実に付く」という強い安心感があるため、費用対効果は極めて高いと評価されています。
過剰な露出で視聴者に消費されるリスクを回避し、週7〜8本の優良番組に集中投資する現在のスタイルは、タレントとしての寿命を延ばす最も合理的な生存戦略と言えます。