『銀魂』に登場する猿の名前を覚えていますか?あまりにも長すぎる「ビチグソ丸」の正式名称全文や、爆笑必至の命名理由、アニメ・原作漫画での登場回を徹底解説します。一体なぜこんな名前になったのか、気になる名付けの真相と結末を紐解いていきましょう。
作中で登場する猿の正式名称は、以下の通り句読点なしで一気に詠唱されるのが通例です。その長さは文字にして184文字(表記揺れや中黒の扱いにより約180〜185文字)におよび、声優陣の肺活量を限界まで追い込んだことでも知られています。
【銀魂 猿の名前 全文(正式名称)】寿限無寿限無ウンコ投げ機一昨日の新ちゃんのパンツ新八の人生バルムンク=フェザリオンアイザック=シュナイダー三分の一の純情な感情の残った三分の二はさかむけが気になる感情裏切りは僕の名前をしっているようでしらないのを僕はしっている留守スルメめだかかずのここえだめめだか……このめだかはさっきと違う奴だから池のめだかの方だからラー油ゆうていみやおうきむこうぺぺぺぺぺぺぺぺぺぺぺぺビチグソ丸
なぜこのような異常な名称が誕生してしまったのか。その発端は、江戸幕府の重鎮(松平片栗虎経由)から柳生家へ、「気性の荒い猿を躾けてほしい」と預けられたことに端を発します。預かり主となった柳生九兵衛は、武家の名門として相応しく、かつ長寿と繁栄を祈願した立派な名前を付けようと試みました。しかし、周囲に意見を求めたことがすべての混乱の始まりでした。
坂田銀時ら万事屋の面々、真選組(近藤勲、土方十四郎、沖田総悟)、桂小太郎、そして柳生家の面々(東城歩、柳生敏木斎)が集まった名付け会議は、全員が己のエゴと趣味嗜好をぶつけ合う大激論へと発展。誰も一歩も譲らない膠着状態に陥った結果、九兵衛は「全員の提案をすべて繋ぎ合わせる」という暴挙に出ました。これこそが、古典落語の演目『寿限無』とまったく同じ構造を持つ命名理由の真相です。
この長大な名称は、分解すると当時のパロディとキャラクターの個性が緻密に凝縮されていることが分かります。
- 寿限無寿限無:元ネタである古典落語の冒頭フレーズ。「限りない長寿」を意味するおめでたい言葉。
- ウンコ投げ機:坂田銀時が命名。猿が初対面時から誰彼構わず自らの排泄物を投げつけて威嚇していた生態をそのまま名詞化。
- 一昨日の新ちゃんのパンツ:神楽が命名。不潔極まりないフレーズで銀時の排泄物ネタに便乗。
- 新八の人生:志村新八自身のツッコミ。「僕の人生って何なんですか!」という抗議がそのまま名前の一部に採用。
- バルムンク=フェザリオン:沖田総悟が提案した厨二病全開のダークファンタジー風の剣・人名。
- アイザック=シュナイダー:土方十四郎が対抗して提案した、同じく洋風で重厚な響きを持つ架空の戦士風ネーム。
- 三分の一の純情な感情の残った三分の二はさかむけが気になる感情:近藤勲が提案。ロックバンド・SIAM SHADEの名曲『1/3の純情な感情』(『るろうに剣心』ED曲)のパロディに、ささやかな日常の痛みを混ぜ込んだフレーズ。
- 裏切りは僕の名前をしっているようでしらないのを僕はしっている:桂小太郎が提案。人気少女漫画・アニメ『裏切りは僕の名前を知っている』のタイトルをもじった哲学的倒錯フレーズ。
- 留守:柳生家の家臣・東城歩が口走った単語。
- スルメ:九兵衛の祖父・柳生敏木斎が好物の乾物を適当に放り込んだもの。
- めだかかずのここえだめめだか……このめだかはさっきと違う奴だから池のめだかの方だから:志村妙らが食材や小動物を連想ゲームのように口にし、肥溜めが混ざった末、吉本新喜劇の重鎮芸人「池乃めだか」へと着地する狂気の連鎖。
- ラー油:九兵衛自身が好きな調味料として純粋に付け足した好物。
- ゆうていみやおうきむこうぺぺぺぺぺぺぺぺぺぺぺぺ:『ドラゴンクエストII 悪霊の神々』の伝説的な裏技「復活の呪文」(堀井雄二、宮岡寛、木村初に由来する最強データ呼び出しパスワード)。「ぺ」が正確に12回続く。
- ビチグソ丸:あまりの長さに普段呼びができないため、九兵衛が親愛を込めて呼ぶための略称(愛称)。