林と森の違いは木の本数ではない?国土地理院と林野庁が明かす決定的真相

林と森の違いは木の本数ではない?国土地理院と林野庁が明かす決定的真相

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この「人の手や規模による差異」という感覚は、日本語特有のものではありません。林と森の英語表現の違いを精査すると、英語圏においても全く同一の対比構造が存在することが明らかになります。

英語で林に相当する代表的な語はwoods(またはwood)であり、森に相当する語はforestです。この2つの単語は、現地のネイティブスピーカーや生態学者の間でも明確に使い分けられています。

woodsとforestの使い分けにおける最大の判定基準は、面積のスケールと原生度です。woodsは比較的小規模で、町や村の近くにあり、散策路が整備されて太陽光が地面まで届くような明るい木立を指します。童話『くまのプーさん』の舞台が「100エーカーの森」と日本語訳されつつも原題が「Hundred Acre Wood」であるのは、人間の生活圏と隣り合わせの親しみやすい自然空間だからです。

一方のforestは、国や州をまたぐような広大な面積を有し、大型の野生動物が生息する本格的な大樹林を指します。法的な管理区域としての色彩も強く、歴史的には中世ヨーロッパで王侯貴族が狩猟権を独占するために設定した不可侵の保護区(ラテン語のforis=外側の意)に由来しています。ここでもやはり、「人間に身近な木立(林=woods)」と「管理された広大な原生空間(森=forest)」という構図が完全に一致しています。

石川 優花
著者

石川 優花

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。