理解度を定着させるために、実際の入試レベルを想定した練習問題に挑戦してみましょう。
【問題】次の( )内の動詞を、文脈および係り結びの法則に従って適切な活用形に直しなさい。
- 竹の中に、黄金付けたる竹を見つくること重なりぬ。勢ひ猛の者になりにけり。これなむ昔のこと(あり)。
- 名にし負はば いざこと問はむ 都鳥 わが思ふ人は ありや(なし)と
- 世の中に絶えて桜のなかりせば 春の心は のどけからまし
- 鶯の鳴くこそ、いとあはれ(なり)。
【解答と解説】
- 正解:ある
直前に係助詞「なむ」があるため、文末の動詞「あり(ラ変)」は連体形になります。「あり」の活用は「ら・り・り・る・れ・れ」なので連体形は「ある」です。 - 正解:なし(または「なき」の省略形)
係助詞「や」がありますが、この和歌では「ありやなしや(あるのかないのか)」という対句表現になっています。「ありやなしや(あるやなきや)」の文末が省略された形であり、形容詞「なし」の連体形「なき」または終止形「なし」のまま連体形相当として機能しています。 - 正解:まし(※引っ掛け問題)
文中に「ぞ・なむ・や・か・こそ」の係助詞が存在しません。反語・ためらいの助動詞「まし」の終止形「まし」のまま結ばれます。係助詞の有無を常に確認する習慣が重要です。 - 正解:なれ
係助詞「こそ」があるため、形容動詞「あはれなり(ナリ活用)」は已然形になります。ナリ活用の已然形は「なれ」となります。