キングタコス金武本店を初めて訪れる旅行者が最も陥りやすい落とし穴が、券売機での「メニュー選び」です。一般的なカフェやレストランの感覚で「タコライス」のボタンを押してしまうと、運ばれてきた料理を見て誰もが息を呑むことになります。そこにあるのは、白米の上にタコミート(挽肉)だけが敷き詰められた茶色一色の料理だからです。
メディアやSNSで目にする「レタスとチーズが山のように盛られたあのビジュアル」を求めている場合、注文すべき正式メニューはタコライスチーズ野菜です。金武本店のメニュー体系は極めて論理的かつ厳格に分かれています。
- タコライス:ライス + タコミートのみ(極めてシンプルで玄人向け)
- タコライスチーズ:ライス + タコミート + チェダーチーズ
- タコライスチーズ野菜:ライス + タコミート + チェダーチーズ + 細切りレタス&トマト(王道の完全体)
注文を受けた厨房から手渡される透明パックは、輪ゴムで無理やり留められているものの、盛り上がった具材のせいでフタが完全に浮いた状態になっています。総重量はおよそ700gから800g超。一般的な牛丼並盛(約350g)の2倍以上に匹敵する重量級です。
テイクアウトでも店内の2階イートインスペースで食べる場合でも、このパック詰めスタイルで提供されます。備え付けのオリジナルタコソースをかける瞬間、細切りレタスが雪崩のように卓上へ崩れ落ちる光景は、もはや金武本店における通過儀礼と言っても過言ではありません。