一眼レフや本格的なデジタルカメラは、前後に長いレンズ鏡筒を備えているため容易に光学ズームを実現できます。しかし、厚さ10mm未満の薄型スマートフォンで、なぜ光学5倍や10倍といった長焦点撮影が可能なのでしょうか。その答えがスマホ光学ズーム仕組みの要である「屈折光学系(ペリスコープ構造)」です。
ペリスコープ構造カメラは、潜水艦の潜望鏡と同じ原理を採用しています。レンズから入った光をプリズムで90度直角に反射させ、スマートフォンの横幅または縦幅の空間を利用してレンズ群とセンサーを水平に配置します。これにより、端末の厚みを増やすことなく、長い焦点距離(光路長)を確保することに成功しました。
さらに、iPhone望遠カメラ最新機能(テトラプリズム構造など)では、光を内部で4回連続反射させることで極小スペース内に120mm相当(光学5倍)の焦点距離を凝縮しています。これに光学式手ブレ補正機能(センサーシフト式OIS)を組み合わせることで、手持ちでもブレのないシャープな遠景撮影を実現しています。