インターネット上の掲示板やSNS、医療相談窓口に寄せられる被害体験談を精査すると、多くの生活者が「害虫の侵入経路」に対して致命的な誤認を抱いている実態が浮き彫りになります。
大手コミュニティサイトに投稿された都内在住・30代女性の手記には、次のような生々しい記録が残されています。
「完全室内飼いの猫しかいないのに、ある日突然、足首に20箇所近くの赤い斑点ができて狂いそうなほどのかゆみに襲われました。最初は市販の虫刺されジェルを塗っていましたが全く効かず、皮膚科に駆け込んだところ『これは典型的なネコノミの刺咬痕』と診断されて愕然としました。原因を調べると、ベランダのエアコン室外機の下に野良猫が頻繁に入り込んでおり、洗濯物を取り込む際に私の足下から室内にノミが持ち込まれていたのです」
また、害虫駆除の専門事業者が公開する2025年〜2026年の現場レポートによると、ノミ被害で駆除要請を行う家庭の約4割が「ペットを飼育していない一般世帯」であることが確認されています。庭木の手入れ、近隣の公園での散歩、あるいはオフィスの緑地帯を歩いた際に、スラックスの裾に付着した雌成虫が室内に運ばれ、絨毯やラグマットのパイル地で産卵を開始するケースが多発しています。成虫は吸血後24〜48時間以内に1日あたり数十個の卵を産み落とすため、「気付いたときには数十〜数百匹規模の幼虫が床下に潜んでいた」という事態が日常的に起きています。