「バッグの中で縦に立てて運んでも漏れない」――一見すると物理法則に反するかのようなプロダクトの裏には、ミリメートル単位で緻密に計算された汁漏れ防止技術が隠されている。従来の弁当箱は上部からの抑え込みだけでフタを固定していたが、最新の密閉モデルではフタの裏側に張り巡らされた溝と、仕切りごとに独立した封止構造が採用されている。
特に要となるのが、蓋の全周および内部仕切り部分に配された高弾性の特殊構造だ。外周だけでなく、各おかずの部屋ごとに水気を封じ込めるシームレスなプレス設計を施すことで、液体が別の区画へ侵入することすら防ぐ。さらに、容器内部の空気圧変化を逃がしつつ液体の通過を遮断する微細エア弁の開発など、目に見えない裏構造の進化が「縦持ち」を可能にした。