今回の選挙最大のトピックとなったのが、3期・4期と議席を重ねてきた有力な現職落選の理由と真相です。開票が進むにつれ、当確が確実視されていたベテラン陣営の事務所には重苦しい沈黙が広がり、最終盤には落選の報に涙を呑む光景が複数の選挙区で見られました。
現地取材班が落選した現職陣営の幹部や地域住民に取材を重ねたところ、共通して浮き彫りになったのは「地盤の経年劣化」と「有権者の世代交代に対する無防備さ」でした。ある陣営幹部は次のように悔しさを滲ませています。
「後援会名簿の高齢化が進み、実際に動ける運動員が大幅に減っていた。従来の『地域の顔』としての挨拶回りに頼りきり、新興住宅地に転入してきた若い世帯に向けた情報発信が完全に抜け落ちていた」
また、候補者公約と政策評価の観点からも厳しい目が注がれました。上田市では、千曲川流域の治水安全対策や空き家対策、中心市街地活性化、さらには公共施設の再編計画など、痛みを伴う改革議論が続いています。これらに対し、議会内で明確なリーダーシップを発揮できず、行政側の提案を追認するばかりだった議員に対し、市民が「議会の形骸化」への危機感から厳しい審判を下したと言えます。