法改正によって18歳・19歳が「特定少年」と位置づけられて以降、法務省が管轄する刑事施設の現場には劇的な地殻変動が起きている。起訴後の実名報道が可能となり、成人と同等の刑事責任を問われるケースが増加したことで、川越に送られてくる若年受刑者処遇の難易度は跳ね上がった。
成熟しきっていない精神年齢と、成人と同等の重い量刑。この不均衡が、施設内の空気をかつてなく張り詰めさせている。感情のコントロールが未熟なまま長期刑に服する若者が増え、自己破壊的な行動や突発的なトラブルを起こすリスクが高まっているのだ。更生への意欲を失い、自暴自棄になる者をいかに繋ぎ止めるか。指導現場は常に限界ギリギリの対応を強いられている。