現在のヤクルトスワローズにおいて、石川の登板予定はどのように組まれているのでしょうか。戸田球場(二軍本拠地)でのファーム調整と、神宮球場での一軍登板の間には、徹底したマネジメントが存在します。
投手コーチ陣が採用しているのは、「中10日から中2週間の変則ローテーション」です。一軍の先発陣にアクシデントが発生した際や、雨天順延で日程が再編されたカード、あるいは神宮球場での対読売ジャイアンツ戦や中日ドラゴンズ戦など、石川が得意とする条件が揃ったタイミングで一軍登録されます。登板翌日には一度登録を抹消し、ファームでじっくりと疲労を抜きながら次回の登板日に向けてブルペン調整を重ねる手法です。
この起用法に対するファンの受け止め方は、ネット掲示板(なんJや5ちゃんねる、SNS)においても独特の熱を帯びています。
「カツオ(石川の愛称)が投げる日は神宮の空気が引き締まる」「1球投げるごとに球場全体から拍手が起きる」といった熱烈な応援の声が大半を占める一方で、辛口なファンからは「若手の登板枠を圧迫しているのではないか」「200勝のために過保護な起用をしている」という指摘が散見されるのも事実です。
しかし、実際のファーム現場を取材すると、若手投手たちにとって石川の存在は代えがたい生きた教科書となっています。早朝から誰よりも早くクラブハウスに現れ、入念なストレッチと体幹トレーニングを黙々とこなす姿勢は、言葉以上のアカデミー効果をヤクルト投手陣にもたらしています。