秦国と趙国が激突した「馬陽の戦い」。ここで王騎は、かつて自身の許嫁であった摎(きょう)を討った因縁の相手・龐煖(ほうけん)と死闘を繰り広げた。圧倒的な武力と大将軍としての重量感を誇る王騎は龐煖を追い詰めたものの、趙国の軍師・李牧による計算し尽くされた挟撃の策と、趙軍の中華十弓・魏加が放った背後からの暗矢によって痛恨の深手を負うこととなる。
一瞬の隙を突いた龐煖の矛が王騎の胸を貫いた瞬間、盤上の決着はついた。しかし、極限状態にありながらも王騎の意志は崩れなかった。血を吐きながらも敵陣を破り、自軍の陣営へと脱出したその執念と威圧感は、まさに「秦の怪鳥」の名に恥じぬ伝説的な姿であった。