ニャニィニュニェニョン再燃の真相|80年代の猫が今愛される理由

ニャニィニュニェニョン再燃の真相|80年代の猫が今愛される理由

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ニャニィニュニェニョンが産声をあげたのは1984年(昭和59年)のことでした。当時のサンリオは、ハローキティやリトルツインスターズ(キキララ)、マイメロディといった1970年代の代表作に続き、より多様で実験的なデザインアプローチを模索していた時期にあたります。

デザイナー陣が着目したのは、当時少女たちの間で流行していた「ファンシー文具」の世界観でした。「生まれたばかりのこねこたちが、人間のように服を着て無邪気に遊んでいたら愛らしいのではないか」という着想から、ヨーロッパのヴィンテージ絵本を思わせるボンネット姿の子猫たちが誕生しました。発売直後から、メモ帳、缶ペンケース、レターセットなどが小中学生を中心に爆発的なヒットを記録します。

しかし、1990年代後半から2000年代にかけては、クールなグラフィックや立体CGキャラクターの台頭に伴い、店頭での展開規模が一時縮小。「知る人ぞ知る名作クラシック」という位置づけへと落ち着いていきました。

風向きが劇的に変わったのは、2010年代半ばから始まったレトロリバイバル運動です。毎年春から初夏にかけて開催される「サンリオキャラクター大賞」において、長年80位前後に低迷していた同キャラクターは、ファン有志による組織的な投票やSNS上でのハッシュタグ運動をきっかけに順位を急速に回復させました。

近年では30位台から40位前後の上位グループに定着しており、タキシードサムやハンギョドン、マロンクリームといった同世代のレトロキャラクター陣とともに、サンリオのブランド価値を支える強力なヘリテージIP(知的財産)として完全復活を遂げています。

加藤 愛美
著者

加藤 愛美

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。