園内を歩いていると、ひときわ目を引く美しい並木道に出合う。小山市が誇る固有品種を守り育てる「思川桜育成プロジェクト」の息吹が、この空間には色濃く根づいている。ソメイヨシノよりも開花がやや遅く、淡い紅色の花びらが幾重にも重なるその姿は、春の公園を艶やかに染め上げる。
堤防沿いに広がる思川緑地とシームレスにつながる散策路は、水辺特有の心地よい風を肌で感じられる絶好のロケーションだ。川のせせらぎを聞きながらウォーキングを楽しむ市民ランナーや、愛犬とゆったり歩くシニアの姿が絶えない。自然と都市機能が調和した景観美は、訪れる者の心を穏やかに解きほぐしてくれる。