毛先のわずかなパサつきを「まだ大丈夫」と見過ごす代償は、想像以上に高くつく。サロン現場の技術者たちが口を揃えるのは、毛先の枝毛を放置することで発生する「縦裂け」の恐ろしさだ。ダメージを受けた毛先は、放っておくとストローを縦に裂くように毛根方向へと裂け目が進行していく。
裂け目が数センチ上にまで到達すると、本来なら数ミリのトリミングで済んだはずのカットが、数センチ単位の大胆な切断を余儀なくされる。これが「伸ばしたいのに一向に伸びない」現象の正体だ。毛先がスカスカに痩せ細ることでヘアスタイルの重心が崩れ、頭部全体が老けた印象を与えてしまうリスクも見逃せない。