「みそカツにかける甘辛いタレ」という固定観念は、もはや古い。いま起きている最大のパラダイムシフトは、単なる揚げ物のソースから「料理のベースを支えるコンパウンド調味料」への格上げだ。時短調理が定着した現代において、出汁、甘味、塩味、発酵のコクが一撃で決まる完成度の高さが、忙しい現役世代の心を掴んでいる。
トレンドの最前線では、洋食やエスニックとのハイブリッドが熱い視線を集める。バルサミコ酢と合わせて肉料理のソースに仕立てたり、トマトソースの隠し味に忍ばせて酸味の角を取ったりと、プロの厨房でも重用されるケースが増えた。伝統にあぐらをかかず、時代の舌に合わせて細やかな改良を重ねてきた調味設計の妙が、ここへきて爆発的な再評価へと結実している。