ジェシカ・ラビットの元ネタ!ヴィッキー・ドゥーガンの現在と真相

ジェシカ・ラビットの元ネタ!ヴィッキー・ドゥーガンの現在と真相

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ヴィッキー・ドゥーガン(本名:エディス・ヴィッキー・トゥーカー)は1929年、ニューヨークのブルックリンに生まれました。10代の頃からその洗練された美貌と抜群のスタイルでモデルとして頭角を現し、数々のビューティーコンテストで入賞を果たします。しかし、映画界の頂点を目指してハリウッドへ移籍した彼女を待ち受けていたのは、過酷なレッドオーシャンでした。

1950年代当時のアメリカ芸能界は、マリリン・モンローを筆頭に、ジェーン・マンスフィールドやマミー・ヴァン・ドーレンといった「ブロンド&豊かな胸」を売りにする女優が市場を完全に独占していました。正攻法では埋もれてしまう現実に直面した彼女の運命を変えたのが、伝説的な広報プロモーターであるミルトン・ワイス(Milton Weiss)との出会いです。

ワイスは彼女の細く引き締まったウエストと、滑らかで完璧なカーブを描く背中の美しさに着目。「他の誰もが胸を強調しているなら、君は背中を極限まで見せるべきだ」と提案し、特注の超深開きバックレスドレスを仕立て上げました。この逆張りブランディングは見事に的中します。

1956年から1957年にかけて、ヴィッキーは胸元が詰まり背中が腰の下まで大胆に開いたドレスを着用し、あらゆる映画のプレミア上映会や授賞式に登場。カメラマンたちは一斉に彼女の背中に群がり、全米の主要メディアは彼女を“ザ・バック(The Back)”と名付けました。『LIFE』誌や『Playboy』誌をはじめとする大手メディアがこぞって巻頭グラビアや特集を組み、彼女は一夜にして社会現象となったのです。

中川 明日香
著者

中川 明日香

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。