球団が毎年制作する横浜DeNAベイスターズ公式ドキュメンタリー映画「FOR REAL」のカメラは、度会隆輝の知られざる苦悩と涙を生々しく捉えてきた。眩しいスポットライトの陰で、思い通りの打撃ができず悔しさを爆発させた夜、ロッカーで一人バットを握りしめながら自問自答を続けた孤独な時間。完成度の高いスポーツドキュメンタリーだからこそ映し出せる、飾らない等身大の葛藤がそこにあった。
映画の中で彼が見せた涙は、ただの弱さではない。自らの不甲斐なさを誰よりも許せないという、強烈な責任感の裏返しだった。挫折を経験するたびに一段と逞しさを増してグラウンドへ戻ってくるその姿に、チームメイトもファンも強く胸を打たれ、彼を心から応援したくなるのだ。