二人の関係が始まったのは、2011年7月に上演された舞台『嵐が丘』でした。劇中で山崎育三郎は主人公のヒースクリフ役、安倍なつみはその永遠の恋人であるキャサリン役を熱演。激しく愛憎が交錯する難役を共に演じ抜く中で、二人の距離は急速に縮まりました。
舞台関係者の証言によると、当時すでにミュージカル界で頭角を現していた山崎育三郎のストイックな役作りと高い歌唱力に、アイドルから本格的な舞台女優への転換期にあった安倍なつみは強い刺激と敬意を抱いていたとされます。一方で、山崎育三郎もまた、トップアイドル時代から培われた彼女のプロ意識と周囲への気配りに惹かれていきました。舞台終了後の2011年夏、週刊誌による熱愛報道を通じて交際が公となり、舞台ファンのみならず世間の大きな注目を集めることになります。
二人の年齢差は約4歳(安倍なつみが1981年8月生まれ、山崎育三郎が1986年1月生まれ)で、安倍なつみが学年としては4学年上の「姉さん女房」にあたります。交際期間中は互いの仕事を尊重し、公の場で軽率に私生活を語ることは一切ありませんでした。水面下で愛を育み続けた二人は、出会いから約4年の月日を経た2015年12月29日、所属事務所を通じて連名の直筆署名入りファクスで結婚を正式発表しました。
当時の報道各社に向けた声明の中で、二人は「これからはお互いに支え合い、感謝の気持ちを忘れず、前向きに歩んでまいります」と決意を表明。派手な結婚披露宴などは行わず、親族を中心とした静かな門出を選んだ点にも、二人の堅実な価値観が如実に表れていました。