ドビーに対する世間の評価は、シリーズ初期と後期で鮮やかなコントラストを描いています。初登場直後は「ハリーの邪魔ばかりして苛立つ」「見た目が少し不気味」といったネガティブなネットの声も一部に見られました。しかし、自己犠牲を厭わず仲間を想う純粋さが描かれるにつれ、ファンの感情は「愛おしい」「かわいい」へと劇的な転換を遂げました。
この魅力的なキャラクター造形を支えたのが、日英双方の実力派声優陣です。
英語版の声を担当したのは、映画監督としても知られるトビー・ジョーンズ(Toby Jones)。彼は甲高くも感情豊かなトーンで、抑圧された怯えと勇敢な意志を絶妙に演じ分けました。一方、日本語吹き替え版を担当した高木渉(たかぎ・わたる)は、独特のリズムと人懐っこいイントネーションを加え、コミカルさと哀愁が同居する唯一無二のドビー像を確立しました。
二人の名優による魂の吹き込みがあったからこそ、ドビーはフルCGキャラクターという制約を超え、生身の俳優以上に観客の感情を揺さぶる存在となったのです。