都内の夜間救急動物病院に勤務する獣医師の証言によると、夏から秋にかけて「庭で家庭菜園の手入れ中、目を離した隙に愛犬が青いトマトをかじってしまった」「テーブルの上に置いてあったミニトマトをパックごと倒して丸呑みした」という緊急搬送の事例が毎年確実に発生しています。実際にネットコミュニティやSNS上でも、「プチトマトをそのまま与えたら数分後に激しくえずき、喉から吐き出させて九死に一生を得た」という体験談が生々しく投稿されています。
さらに見過ごせないのがアレルギー反応です。トマトはアレルゲンとなり得るタンパク質を含んでおり、個体によっては犬のトマトアレルギー症状を発症します。代表的な兆候は以下の通りです。
- 目の充血や目やに、口の周りや耳の付け根を激しく掻きむしる皮膚炎
- 顔面の腫れ(マズルや目の周りが赤く腫れ上がるアナフィラキシー初期症状)
- 食後30分から数時間以内に発生する突発的な嘔吐や水様便
- 元気消失や呼吸の乱れ、全身の痒みによる落ち着きのなさ
もし誤食やアレルギーによって異変が生じた場合、適切な下痢や嘔吐の対処法を知っておくことが明暗を分けます。まず絶対にしてはならないのが、飼い主自身の判断で塩水を飲ませて無理やり吐かせる行為です。高ナトリウム血症を引き起こし、かえって命を危険に晒す重大事故につながります。愛犬が吐き戻した物や便をスマートフォンで撮影し、「何時何分に」「どの部位を(ヘタ付きか、青い実か)」「どれくらいの量食べたか」をメモした上で、速やかにかかりつけ医へ連絡を入れて指示を仰いでください。