歴史を遡れば、その起源は江戸末期の天保年間にまで至る。もともとは和本や浮世絵を扱う古道具商として産声を上げたのが始まりとされる。その後、明治から大正にかけて神田神保町が日本有数の学問と書物の街へと変貌を遂げる中で、出版と書店経営に本格参入を果たした。
運営母体である株式会社芳賀書店は、時代の変化に応じて柔軟にその姿を変えてきた。街の発展を支えてきた神田古書店連盟の歴史とも深く密接にリンクしており、歴代の経営陣や芳賀英喜氏をはじめとする関係者たちが注ぎ込んできた情熱は、看板の隅々にまで染み込んでいる。単なる本屋という枠組みを超え、神保町の歩みそのものを体現するシンボルといっても過言ではない。