歴代シリーズを横断して視聴者の腹筋を崩壊させたのが、長きにわたるシリーズの歴史ゆえに生じる「構造的なツッコミどころ」の徹底検証です。なかでも最大のキラーコンテンツとなったのが、「バイクに乗らない仮面ライダー」として取り上げられた『仮面ライダードライブ』でした。
竹内涼真が主演を務めた『ドライブ』の主たる移動手段がスーパーカー「トライドロン」である事実を突きつけ、「タイトルに『ライダー』と冠しながら堂々と車を運転している」というパラドックスを芸人たちが総出でイジり倒しました。しかし、このイジりは単なる揚げ足取りではありませんでした。「警察官という公務員設定ゆえのパトカーモチーフ」「作中でバイクに乗るライダー(仮面ライダーマッハ)との対比」「重厚なサスペンス劇としての完成度の高さ」を併せて論じることで、視聴者に「矛盾すらも作品の個性にしてしまう懐の深さ」を深く納得させたのです。
さらに、スタジオが揺れるほどの笑いに包まれた主な名場面は以下の通りです。
- 昭和怪人の脱力作戦と過酷ロケ:ショッカーやゲルショッカーが企てた「団地を買い占めて日本を混乱させる」「子供のテストの点を0点にする」といった妙にスケールの小さい作戦や、安全基準の緩やかだった時代ならではの断崖絶壁での命がけスタント。
- 平成ライダーの変身フォーム大インフレ:基本フォームから始まり、中間、強化、最終フォームへと目まぐるしく姿を変える『仮面ライダーオーズ/OOO』のコンボ数や、『エグゼイド』のポップすぎるピンクと蛍光グリーンの配色への驚き。
- 変身アイテムの日常侵食:ベルトにカード、メモリ、スイッチ、指輪、ロックシード、ボトルを装填する複雑怪奇なギミックを、大人が真顔で収集・操作する楽しさと狂気のプレゼン。
これらのシーンが放映されるや否や、玩具売り場や特撮ファンのコミュニティには新規層が一気になだれ込みました。「ツッコミを入れながら愛でる」という現代的なコンテンツ消費スタイルを、日曜のお茶の間に決定づけた名場面の数々でした。