平野レミさんを語るうえで欠かせないのが、2019年10月7日に83歳(肺炎)で旅立った夫・和田誠さんの存在です。
ふたりの出会いは1972年。当時ラジオでシャンソンを歌い、自由奔放なおしゃべりを繰り広げていたレミさんの声に和田誠さんが惚れ込んだことが始まりでした。知人であった久米宏さんらの紹介を経て対面し、出会ってわずか10日あまりでスピード結婚。口数が少なく穏やかな和田誠さんと、マシンガントークで周囲を明るく照らすレミさんは、まさに「静と動」の完璧な調和を保った夫婦でした。
和田誠さんが亡くなられた当時の手記や特番インタビューにおいて、レミさんは「誠さんがいなくなって、私の人生の半分が消えてしまったようだった」と深い喪失感を吐露されていました。自宅のリビングに飾られた遺影の前には、今も誠さんが好きだった花や淹れたてのコーヒーが絶やさず供えられています。
【自宅の現在の様子】
東京都内にある自宅兼アトリエは、誠さんが遺した膨大な書籍やアート作品に囲まれた温かな空間のまま大切に維持されています。現在、レミさんは一人暮らしですが、すぐ近くに暮らす次男の率さん・明日香さんファミリーが頻繁に顔を出し、長男の唱さん・樹里さん夫妻も定期的に訪れるなど、常に家族の温もりが循環する場所となっています。