一口に医療クラークと言っても、配置される場所によって日常業務の風景は180度異なります。医療機関内では主に「外来クラーク」と「病棟クラーク」の2つに大別され、求められる適性も明確に分かれています。
外来クラークは、各診療科の診察室や受付カウンターに常駐します。診察開始前のカルテや画像データの事前準備、問診票の回収、診察室内での医師の指示入力、患者への次回検査説明や院内誘導などをテンポよくこなすマルチタスク能力が求められます。午前中に何十人もの患者が訪れる外来フロアでは、予期せぬクレームや診察遅延のトラブルにも動じない臨機応変さが命綱です。
対して病棟クラークは、ナースステーションの一角にデスクを構えます。入院患者の受け入れ手続き、退院時のサマリー(診療要約)作成の補助、医師や看護師が指示した点滴や投薬伝票の整理、カンファレンスの準備、面会に訪れた家族への案内などが主な任務です。病棟クラークは医師のみならず、看護師長や病棟看護師、理学療法士など多職種と密接に関わるため、チーム医療のハブとしてのコミュニケーション能力が強く要求されます。