競技現場に目を向けると、各カテゴリーで新興勢力の台頭と伝統校の巻き返しが激しさを増しています。県内の勢力図は今まさに再編の過渡期にあります。
まず、県内のトップ選手が集う新潟県柔道選手権大会の速報および本選結果では、実業団所属の社会人選手と大学進学組、そして地元警察関係者の実力者がハイレベルな争いを展開しました。連盟の公式記録によると、無差別で争われる本大会において、技のキレとスピードを前面に出した20代前半の若手選手がベテラン勢の巧みな試合巧者ぶりを打ち破る場面が目立ち、世代交代の波が確実に押し寄せています。
高校生年代の頂点を決める新潟県高校総体の柔道結果では、男子団体で長年覇権を争ってきた開志国際や新潟第一といった強豪校に対し、公立校の連合チームや少数精鋭で挑む実力校が食い下がる白熱の展開となりました。女子個人戦でも軽量級から重量級まで全国大会での上位進出を狙える逸材が複数名名乗りを上げており、強化練習会の成果が結実しつつあります。
一方、育成年代の現場では環境の変化が色濃く反映されています。新潟県中学総体柔道大会では、中学校単一チームの減少に伴い、連盟公認の地域スポーツクラブ所属としての出場枠が本格機能し始めました。また、低年齢層の登竜門である新潟県小学生柔道選手権では、過度な勝利至上主義を是正するため、小学生の体重別階級編成の見直しや「指導」判定基準の柔軟化が図られています。目先のポイント奪取よりも基本の一本勝ちを評価する傾向が強まり、道場ごとの指導思想が結果に表れる構図となっています。