「チキータに挑戦してもネットにかかる」「手首を痛めそうで怖い」と悩むプレーヤーは少なくありません。しかし、バイオメカニクスに即した正しい身体の使い方を順序立てて実践すれば、筋力に頼らずとも鋭い回転を生み出すことができます。ここでは、チキータ初心者練習方法としても定評のある3大ステップを解説します。
ステップ1:チキータ ラケットの握り方(グリップの微調整)
まず見直すべきはグリップです。通常のバックハンドの握りのままでは、手首を内側に巻き込む可動域に限界が生じます。チキータを打つ瞬間は、「親指をラケットのバック面から少し外し、人差し指の付け根でブレードを支えるようにやや浅く握る」のがコツです。人差し指をフリーにしてグリップエンドを手のひらの中で遊ばせるイメージを持つと、手首が内側に90度以上曲がる柔軟な可動域が確保されます。
ステップ2:肘を支点にした「懐(ふところ)」の空間確保
手首だけで振ろうとすると打球が安定せず、腱鞘炎の原因になります。重要なのは、右足(右利きの場合)を台の奥深くへ踏み込み、「肘を高い位置(胸の高さ)まで持ち上げて固定すること」です。肘をネット方向へ突き出すようにセットすることで、胸の前に大きな空間が生まれ、ラケットヘッドを自分の腹部・脇腹の方向へ思い切り引き込むバックスイングが可能になります。
ステップ3:チキータ 回転のかけ方(ボールの外側を捉える)
最大の肝となるのがインパクトの瞬間です。下回転を恐れてボールの真後ろを下から上に擦り上げようとすると、オーバーミスやネット直撃を招きます。ボールの「真後ろ」ではなく、「ボールの左側面(時計の文字盤でいう9時から10時の位置)」をラケットの先端付近で薄く捉え、外側から巻き込むようにワイパー状にスイングします。側面を捉えることで相手の下回転の反発を逃がし、自身の強い横上回転へと変換できるのです。