「スペースがもったいないから」と、冷蔵庫の上に直接段ボールやカゴ、トースターなどを乗せていないでしょうか。大手家電メーカーの取扱説明書を確認すると、ほぼ全社共通で「上部に5cm〜10cm以上の放熱スペースを確保すること」が明記されています。
冷蔵庫は、庫内の熱を外部へ逃がすことで冷えを保つ仕組みです。近年の冷蔵庫は側面や上部から集中的に放熱する設計が多く、天板に物を直置きして放熱部を塞ぐと、内部に熱がこもり続けます。その結果、コンプレッサーに過剰な負荷がかかり、年間消費電力が10〜20%跳ね上がるだけでなく、冷却不良や基板の早期故障を招くリスクが跳ね上がります。
例外として、一人暮らし向けの100L〜200L前後の小型冷蔵庫には「耐熱100℃トップテーブル(耐荷重約30kg)」が採用されているモデルが多く存在します。この仕様であれば電子レンジの直置きが可能ですが、オーブントースターのように底面が高温になる調理器具は、遮熱板がない限り直置き厳禁です。ファミリー向けの大型冷蔵庫(400L以上)は天板自体が放熱板を兼ねているケースがほとんどであり、耐熱天板仕様にはなっていないため、いかなる物も直置きは避ける必要があります。