どれほど衛生的に作られたおにぎりであっても、常温放置には明確な限界があります。環境温度とおにぎり常温保存の消費期限目安の関係を頭に入れておく必要があります。
気温が20℃前後の春や秋であれば、調理後およそ5〜6時間が常温での安全限界とされています。しかし、気温が28℃〜35℃を超える夏場や、空調の効いていない車内、直射日光の当たるカバンの中では、わずか2〜3時間で菌が危険レベルに達します。
夏場におにぎりを携帯する場合は、「常温で耐えさせる」という発想を捨て、保冷剤を上下に挟んだ保冷バッグを使用し、おにぎりの周囲温度を常に10℃以下に保つ工夫が必須です。冷えすぎるとご飯のデンプンが老化して硬くなりますが、食中毒のリスクを冒すよりは遥かに安全です。硬くなったご飯は、食べる直前にレンジで温めれば美味しく復元できます。