鈴木砂羽の女優人生の幕開けは、まさに鮮烈極まりないものでした。1994年、映画『愛の新世界』の主演オーディションで数百人の候補者の中から選ばれ、大胆なヌードシーンを含む難役を熱演。その演技力が高く評価され、第37回ブルーリボン賞新人賞やキネマ旬報新人女優賞など、名だたる映画賞を総なめにしました。
その後、映画やドラマで着実にキャリアを積み上げる中で、国民的な知名度を決定づけたのがテレビ朝日系ドラマ『相棒』シリーズにおける亀山美和子役です。寺脇康文演じる熱血刑事・亀山薫の恋人(のちに妻)であり、鋭い洞察力を持つジャーナリストという役どころは、ドラマの屋台骨を支える重要キャラクターとして愛されました。
2008年のSeason7で亀山薫の特命係卒業とともに一度はシリーズを離れましたが、2022年のSeason21にて約14年ぶりの電撃復帰を果たしました。長年のファンからは「美和子さんが当時の空気感のまま、さらに大人の深みを増して帰ってきた」と歓喜の声が爆発。水谷豊演じる杉下右京や夫の薫との阿吽の呼吸は健在で、ブランクを微塵も感じさせない存在感を見せつけました。
さらに近年では、自身が主宰する演劇ユニットでの舞台演出や、文化系トーク番組への出演など、単なる「女優」の枠に収まらないマルチな才能を発揮し続けています。