効率重視の時代と言われながら、なぜ若い世代は深夜に車を走らせ、行列に並ぶのか。その理由は「絶対的な本物体験」への渇望にある。SNSで拡散される動画は、華やかなエフェクトがかかったものではなく、水揚げ現場の荒々しい熱気や、豪快にさばかれる魚の包丁捌きそのものだ。
タイパ(タイムパフォーマンス)を重視するデジタル世代だからこそ、嘘のない「現場のライブ感」と「圧倒的な食の満足度」の組み合わせに高い価値を見出している。わざわざ早起きをして旅をし、現場でしか食せない逸品に出会うストーリー自体が、最高のコンテンツとなっているのだ。