一昔前であれば、一度定められたイメージから脱却することは極めて困難だった。業界の定石やイメージの固定化は、多くの表現者を縛り付けてきた呪縛でもある。しかし、彼女はその見えない壁を、持ち前のセルフプロデュース力と粘り強さで解体してみせた。
自らの企画で制作される写真集や個人のコラム、限定的なイベントの開催など、彼女が手がけるプロジェクトには一貫した「美意識」が貫かれている。クリエイティブの主導権を自分の手に取り戻すこと。その勇敢なステップは、同世代のクリエイターにとっても小さからぬ刺激となっているはずだ。