『ムジカ・ピッコリーノ』の最大の魅力は、日本を代表するトップミュージシャンたちが一切の妥協なしで繰り広げるアンサンブルにありました。歴代の船長と主要キャストは、シーズンごとに独自の音楽的カラーを番組に吹き込んできました。
物語の原点となったピッコリーノ号を率いたのは、ドットーレ・ピエトロ(ROLLY)です。卓越したギターテクニックと個性的なキャラクターで番組の土台を築き、そこに当時まだ少女だった斎藤アリーナや、ドラマーのサンコンJr.(ウルフルズ)が加わることで、唯一無二のトリオ感が生まれました。
その後、成長したアリーナが船長を務めるアポロン号へとバトンが渡り、シーズン5では浜野謙太が演じるドクター・ジョーが登場。シーズン6からはオカモトショウ(OKAMOTO'S)がシモン船長として重厚なグルーヴを牽引し、天才ピアニストの奥田弦やシンガーソングライターの藤原さくら、ギタリストのReiといった錚々たる才能が物語に合流していきました。世代やジャンルの垣根を取り払ったキャスティングこそ、本作が音楽ファンを唸らせ続けた最大の要因です。