阿部寛の若い頃が美しすぎる!不遇の下積みと奇跡の復活劇を徹底解剖

阿部寛の若い頃が美しすぎる!不遇の下積みと奇跡の復活劇を徹底解剖

阿部寛の若い頃が美しすぎる!不遇の下積みと奇跡の復活劇を徹底解剖を徹底追究! 読者が気になる トピックの裏側を分かりやすく展開します。

出口の見えないトンネルから抜け出す転機となったのは、1993年、劇作家・つかこうへいとの邂逅でした。舞台『熱海殺人事件 モンテカルロ・イリュージョン』の主演に抜擢された阿部寛は、バイセクシャルの部長刑事・木村伝兵衛という難役に挑みます。

稽古場でつかこうへいから浴びせられた怒号と徹底的な指導により、それまで無意識に保っていた「モデル出身の格好良さ」を完全に解体。大汗を流しながら絶叫し、全身を激しく動かして観客を圧倒する芝居を叩き込まれました。この舞台での鬼気迫る熱演は演劇界で高く評価され、阿部寛自身も「この舞台で初めて芝居の面白さと怖さを知り、二枚目という余計なプライドを捨てることができた」と語っています。

そして迎えた2000年、堤幸彦監督が手がけたドラマ『TRICK』(テレビ朝日系)で、自称天才物理学者・上田次郎役を射止めます。高学歴で大柄でありながら、極度の臆病者で巨根コンプレックスを抱え、都合が悪くなると気絶するという滑稽極まりないキャラクターを怪演。かつての二枚目モデルの面影を逆手に取ったコミカルな演技が視聴者の爆笑を誘い、ドラマは深夜枠からゴールデンタイムへと昇格する国民的ヒットシリーズへと成長しました。

この『TRICK』での大ブレイクを皮切りに、2001年の『HERO』、2006年の『結婚できない男』、2012年の映画『テルマエ・ロマエ』、そして2015年の『下町ロケット』へと連なる快進撃が始まりました。弱点とされていた「高身長」と「濃い顔立ち」は、唯一無二のコメディセンスと重厚な人間ドラマを支える最強の武器へと生まれ変わったのです。

前田 葵
著者

前田 葵

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。