ネット上の議論では「毎月分配型=すべて悪」「タコ足配当ファンド=即刻売却すべき」という極端な言説が散見されますが、ここにはいくつか是正すべき誤解が存在します。
第一の誤解は、「元本払戻金(特別分配金)はすべて損である」という思い込みです。特別分配金は税法上「元本の払い戻し」とみなされるため、非課税で処理されます。つまり、利益が出ていない分に対して理不尽に課税されることはありません。自身の資産を取り崩して生活費に充てる設計として割り切っている投資家にとっては、合理的なキャッシュフロー創出手段となり得ます。
第二の盲点は、「世界のベストは銘柄選別力が低い」という誤認です。運用を担当するインベスコのグローバル株式運用チームは、徹底したボトムアップ・リサーチを行っており、上昇相場においては市場平均を凌駕するリターンを叩き出した実績もあります。問題の本質はファンドの銘柄選択能力そのものよりも、「年1.9%超の高コスト」と「毎月機械的に資金を流出させる分配方針」が複利成長を構造的に阻害している点にあります。