街中やネット上に溢れる「数回の施術で背が縮む」と謳う民間サロンの広告。これらは骨格矯正業界の一部が仕掛ける過大なマーケティング戦略であることが多い。骨格矯正によって骨盤や背骨の歪みが変化し、一時的に測定値がブレることはあっても、骨自体の長さが変わるわけではない。
一方、高度な外科技術を有する整形外科医療産業においては、左右の脚長差を是正する「骨短縮術」といった医療目的の手術が存在する。しかし、これは先天性疾患や重大な事故後の再建を対象としたものであり、厚生労働省の管轄下で厳格な適応基準が設けられている。健康な両脚の骨を切り詰めるような手術は、感染症や骨癒合不全、激痛や歩行障害という甚大なリスクを伴うため、単なる容姿上の理由で実施されることは原則としてあり得ない。