効果的なブランディングガイドラインを構築するためには、論理的なステップを踏んで決定していく必要があります。以下に、現場で実践されているトンマナ設定方法およびトンマナ決め方手順を4つのフェーズに分けて解説します。
ステップ1:ブランドコアとペルソナの言語化
最初に行うべきは、自社が提供する価値と顧客像の明確化です。ターゲット顧客の属性(年齢、職業、課題、価値観)を深く掘り下げ、「どのような印象を持たれたいか」をキーワードとして3〜5個抽出します(例:『先進的』『親しみやすさ』『堅実』など)。この土台が曖昧なままデザインやテキストの議論に入ると、関係者の主観による意見の衝突が起こりやすくなります。
ステップ2:ビジュアルガイドライン(デザイン)の策定
次に、抽出したキーワードを視覚情報へと変換します。
- カラーパレットの決定:ベースカラー(60%)、メインカラー(30%)、アクセントカラー(10%)の黄金比率に沿って16進数(カラーコード)で厳密に指定。
- タイポグラフィ規定:見出し、本文、キャプションで使用するフォントファミリー、フォントサイズ、行間(line-height)、文字間(letter-spacing)を数値化。
- 画像・写真の選定基準:自然光を意識した明るい写真、人物の目線あり/なし、イラストのテイスト(フラットデザイン、アイソメトリック、手書き風など)を規定。
ステップ3:エディトリアルガイドライン(ライティング)の策定
文章におけるトーンを規定します。
- 文体の決定:「です・ます調(敬体)」か「だ・である調(常体)」かの統一。文末表現の連続制限(例:「〜です」は2回まで)。
- 用字用語・表記ゆれ辞書:数字の全角・半角統一、外来語のカタカナ表記規定、送り仮名の基準(常用漢字表ベースなど)。
- ポジショニング・NG表現:競合他社を貶める表現の禁止、誇大広告に抵触する文言(「絶対」「日本一」など)の使用制約。
ステップ4:トンマナルールブック作り方と組織共有
策定したルールは、誰が見ても直感的に理解できるドキュメントとしてまとめます。トンマナルールブック作り方における最大の秘訣は、「良い例(OK例)」だけでなく「避けるべき悪い例(NG例)」を実際のビジュアル付きで並記することです。完成したガイドラインは、クラウド共有ツール(Notion、Figma、Google Workspaceなど)で常に最新版をアクセス可能にしておきます。