SEALDsは2016年8月15日、結成からわずか1年3カ月で解散宣言を行いました。この迅速な引き際についても様々な憶測を呼びましたが、その背景には創設当初からの明確な組織設計思想がありました。
サパティスタに影響を受けた「固定化しない」組織論
SEALDsにはピラミッド型の「代表」が存在せず、複数名の発起人がフラットに連携する形式をとっていました。これはメキシコのサパティスタ民族解放軍(EZLN)に見られる「真の主権者は人民である」という非ヒエラルキー型の発想を取り入れたものです。権力が一人のカリスマに集中し、過去の新左翼運動のように内部抗争へ陥るリスクを徹底的に排除する狙いがありました。
2016年参院選を区切りとした当初からの期限設定
SEALDsは永続的な政治団体を目指したのではなく、2015年安保法制の成立阻止および2016年第24回参議院議員通常選挙における野党共闘の推進を目的とした「緊急アクション」としてスタートしました。目的とした参院選の投開票終了とともに、学生本来の生活や学業に戻るという約束通りの幕引きだったことが、当時の記者会見資料からも裏付けられています。