水銀規制の陰でひそかなブーム?実家の引き出しに眠る「あのガラス管」が今、令和の若者を惹きつける理由

水銀規制の陰でひそかなブーム?実家の引き出しに眠る「あのガラス管」が今、令和の若者を惹きつける理由

水銀規制の陰でひそかなブーム?実家の引き出しに眠る「あのガラス管」が今、令和の若者を惹きつける理由についての真相をお届けします。

「カチカチという電子音がないのがいい」。都内のヴィンテージショップを訪れていた20代の大学生は、そう語る。もちろん、実際に体温を測るために使うわけではない。机の上に飾ったり、古い薬瓶と一緒にディスプレイしたりして、インテリアの一部として楽しむ人が増えているのだ。

液晶画面に表示されるデジタル数字は無機質で、冷たい。一方で、ガラス管の中をゆっくりと上下する銀色の液体は、どこか生き物のような温かみを感じさせる。タイパ(タイムパフォーマンス)を重視する現代社会において、あえて「測るのに5分かかる」という不便さに惹かれる逆説的な現象が起きている。

前田 葵
著者

前田 葵

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。