長い歴史を経た現在も、両店は単なる「元祖」という肩書きに甘んじることなく、極上の一杯を提供し続けています。
神保町の揚子江菜館は、古書店街の一角で落ち着いた佇まいを見せ、文豪たちが愛した当時の空気感を色濃く残しています。器の中にそびえ立つ美しい富士山の造形美は、写真に収めたくなる圧倒的な存在感を放ちます。甘みと酸味のバランスが取れたタレはどこか懐かしく、最後の一滴まで飲み干したくなる優しさです。
対する仙台の龍亭は、杜の都の洗練された雰囲気の中で、高級中華の粋を感じさせる上品な涼拌麺を堪能できます。別皿に盛られた具材をつまみながらお酒を楽しみ、締めにタレを絡めた冷たい麺をすする贅沢な大人の楽しみ方ができるのも同店ならではの魅力です。