1873年(明治6年)の創業以来、宮城の地で愛され続けてきた伝統の銘柄が「愛宕の松(あたごのまつ)」です。東日本大震災で蔵が全壊するという未曾有の危機を乗り越え、現在は宮城県川崎町の澄んだ大自然の中で醸造が行われています。新澤醸造店といえば「究極の食中酒」というフレーズを掲げ、日本酒業界に革新をもたらした蔵元として知られますが、その揺るぎない根底にあるのがこの「あたごのまつ」です。
最大の特徴は、「料理の邪魔をせず、2杯目、3杯目と自然に杯が進む酒質設計」にあります。糖度を極限まで低く抑えつつ、米本来の綺麗な旨味を引き出し、後味は驚くほど軽やかに消えていく。現代の多様な食文化に自然と寄り添い、家庭料理から本格的な和食まで引き立てるその完成度の高さこそが、長年にわたって酒通を虜にし続ける最大の理由です。