現地を訪れたなら、港町の潮風を感じながら味わうランチ体験は外せません。日生のグルメ体験は大きく分けて、炭火を囲む牡蠣小屋BBQと、ご当地B級グルメの頂点に君臨するカキオコ(牡蠣入りお好み焼き)の二大巨頭が存在します。
五味の市の向かいにある「海の駅しおじ」のバーベキューコーナーでは、市場で購入したばかりの新鮮な殻付き牡蠣を網の上に乗せ、軍手と牡蠣ナイフ片手に豪快に炭火焼きにするスタイルが確立されています。パチパチと殻が弾け、隙間から沸騰した濃厚なエキスが吹きこぼれる瞬間は、産地でしか味わえない贅沢の極みです。
一方、日生名物カキオコは、単なる「お好み焼きの具に牡蠣を入れたもの」とは一線を画します。鉄板の上にトロリと薄く生地を敷き、大量の千切りキャベツを盛った上から、生地の表面が見えなくなるほど大量の生牡蠣(1枚あたり10〜15個前後)を惜しげもなく投入します。表面をカリッと香ばしく、中は蒸し焼き状態でトロトロに仕上げるのが日生流です。
長年の実食調査と地元での聞き込みから見出した、個性豊かな名店3選をご紹介します。
- みっちゃん:日生駅近くに位置する老舗。鉄板の温度管理が絶妙で、外側の生地のサクサク感と、中心部に閉じ込められた牡蠣のジューシーなレア感のコントラストが際立ちます。
- タマちゃん:カキオコの知名度を全国区に押し上げた名店。半分を特製ソース、もう半分を岩塩とオリーブオイルで食す「カキオコの丞(じょう)」は、牡蠣本来の甘味と潮の香りを極限まで引き出す傑作です。
- ほり お好み焼き:地元民の支持が特に厚い実力派。自家製の出汁が効いた生地と、惜しみなく投入される大粒の牡蠣のバランスが素晴らしく、山盛りのネギトッピングが相性抜群です。