氷川きよしのキャリアを語る上で欠かせないのが、NHK紅白歌合戦での数々の名ステージだ。NHKの大型番組である紅白において、彼は連続出場の快挙を成し遂げ、毎回大きな期待を背負ってきた。とりわけ休養前の特別企画などで披露されたステージは、音楽史に残る圧巻の出来栄えだった。
紅組・白組という性別で分けられた枠組みを超え、特別枠として圧倒的な存在感を発揮した姿は、まさに紅白の歴史におけるターニングポイントとなった。豪華絢爛な衣装を身にまとい、ジャンルを自在に行き来するボーカルパフォーマンスは、全お茶の間に強烈なメッセージを投げかけた。「枠にとらわれなくていい」――その姿は、多くの視聴者の感動を呼んだ。