実際の現場では、「ダウト」という言葉がどのように受け止められ、どのようなハレーションを生んでいるのでしょうか。SNSの定点観測データおよび若年層からビジネスパーソンまでを対象としたリアルな声から、その実態を検証します。
若年層・学生コミュニティの現場から
「友だち同士のLINE通話で『それダウトー!』って突っ込むのはもはや日常の挨拶みたいなもの。トランプのゲームから派生した言葉だけど、誰も本気で怒らないし、むしろ『よく気づいたね』って笑いに変わるのがいい」(20代・大学生男性)
「恋人間で『昨日の夜何してた?ダウト!』って冗談っぽく言うことはあるけれど、使いすぎると本当に浮気を疑っているように聞こえて空気が凍ったことがある。ライトな言葉に見えて、根底にある『疑う』ってトゲは消えないんだなと実感した」(20代・アパレル勤務女性)
ビジネス・企業現場の現場から
「中途入社した若手社員が、企画会議で先輩のプレゼンに対して『その市場予測はちょっとダウトじゃないですか』と発言した瞬間、会議室の空気が一変した。本人はフレンドリーな指摘のつもりだったが、上司からは言葉遣いとエチケットの観点で厳重なフィードバックが入っていた」(30代・IT企業マネージャー)
このように、親しい間柄での「親愛のスパイス」として機能する一方で、公的な場や繊細な人間関係においては「疑念の刃」として作用してしまう二面性が、現場の生の声からも浮き彫りになっています。