グループ内における絶妙なバランスもまた、彼の去就によって大きく変化した。絶対的なエースとしてグループを牽引していた亀梨和也は、田中の脱退に際して悔しさと無念さをにじませたコメンテーターとしての姿が強く記憶に残る。グループの秩序を守ろうとする立場と、破天荒な仲間を庇いきれなくなった苦悩の間で揺れ動いていた。
また、それに先立ちグループを脱退していた赤西仁の存在も少なからず影を落としていた。個性の強すぎるメンバーが集まったKAT-TUNという奇跡的な集合体において、自由な表現を求める個人のエゴと、グループとしての責任の狭間で生じる葛藤は常に燻り続けていたのだ。