いまやアニメーションの主戦場は、深夜の地上波テレビ放送からグローバル配信へと完全にシフトした。NetflixやAmazon Prime Videoなどの巨大ストリーミングサービスを通じて、東京で完成したばかりの1話が、瞬時に190カ国以上の視聴者へと届く時代だ。
この劇的な環境変化のなかで、平瀬雄一率いるスタジオVOLNの存在感は一段と増している。国境を越えて届くからこそ、安易な流行り廃りに流されない「強固なストーリー」と「作家性」が問われる。多額の資本が動く配信主導のバジェット環境を巧みに活用しながらも、現場のクリエイティビティをスポイルさせない――。平瀬が実践するアニメーションプロデュースは、世界市場のスケール感と日本特有の作家主義を見事に接着させている。