「お弁当にレタスを入れると危ない」という噂は、決して根拠のない都市伝説ではありません。食品衛生検査の現場データによると、レタスの水分含有率は約95%に達します。この豊富な水分と、ちぎった葉の断面から染み出る細胞液が、お弁当箱という密閉空間で菌の最高のエサになってしまうのです。
特に食中毒菌(黄色ブドウ球菌やサルモネラ属菌、ウェルシュ菌など)は、温度20℃〜40℃、水分活性が高い環境で急激に増殖します。温かいご飯や揚げ物から出る蒸気がレタスに触れると、結露が発生して弁当箱内がまるで「菌の培養器」のような状態に陥ります。これが、レタスがお弁当で最も傷みやすいと言われる構造的な理由です。