検索窓に店名を入力すると目に入る「閉店 理由」という不穏な関連キーワード。結論から申し上げますと、レーブ ドゥ シェフは現在も神戸を代表するパティスリーとして営業を続けています。ではなぜ、このような噂がネット上でまことしやかに広がったのでしょうか。
最大の要因は、コロナ禍以降に加速した「店舗ネットワークのスクラップ&ビルド(戦略的再編)」にあります。かつて同店は、名谷本店をはじめ、北名谷店や大丸神戸店などの百貨店インショップ、新長田の駅前施設など複数箇所に拠点を展開していました。しかし、職人の手仕事と鮮度を極限まで保つため、催事・テナント型店舗の契約満了に伴う撤退や、近隣の路面店同士を旗艦店へ統合する施策を実行しました。
特に、日常的に百貨店や駅前支店を利用していた買い物客が「売り場が忽然と消えた」と受け止め、SNSや知恵袋などで「レーブドゥシェフが閉店したのでは?」と投稿したことが噂の発端です。現場の実態は倒産や廃業ではなく、経営資源を名谷本店と工房へ集約し、よりクオリティの高い菓子作りへシフトするための前向きな集約でした。