健康意識の高さが裏目に出てしまうリアルな実態は、医療相談の現場やインターネット上のコミュニティに生々しく記録されている。特に春先から夏場にかけての減量シーズンになると、「低カロリーだから罪悪感がない」と食事の主食をわかめに置き換えた人々の悲痛な告白が急増する。
大手知恵袋やSNSのコミュニティを調査すると、以下のような実体験が数多く見受けられる。
- 「満腹感を得るためにラーメン丼いっぱいの生わかめサラダを毎晩食べ続けたところ、3日目の未明に脂汗が出るほどの腹痛に襲われ、完全に水のような下痢が2日間止まらなくなった」(20代女性・会社員)
- 「スープ用の乾燥わかめを水で戻すのが面倒で、口に直接放り込んでお湯を飲んでいた。数十分後に胃が破裂しそうな激痛と吐き気が襲い、救急外来へ駆け込む事態になった」(30代男性・自営業)
- 「健康診断で代謝改善を指摘され、毎食わかめと昆布を大量に摂取していたら、数カ月後の検査で甲状腺ホルモン数値の異常と強いだるさを指摘された」(40代女性・主婦)
これらの声に共通するのは、「自然食品でありカロリーが極めて低いものは、どれだけ食べても害にならない」という強い認知バイアスだ。野菜や海藻を薬のように信奉し、過剰に摂取して心身を害する行動は、摂食心理学において健康志向が行き過ぎた状態(オルトレキシア傾向)とも重なり合う。体によい栄養素であっても、許容量を超えれば異物として生体に負担を強いるという冷徹な事実を、生の声が証明している。