「おすわり」と「Sit」。一見すると単なる言語の違いに思えるが、動物行動学の視点から見ると決定的な差が存在する。英語の音節は短く、発声がクリアで子音のメリハリが利きやすいため、犬の聴覚にとって記号として認識しやすいのだ。
「待て」や「ダメ」といった日本語は、日常会話のトーンによって「まーてー」「だめだよ〜」と音調が曖昧になりがちだ。対して英語の「Stay」や「No」は、短く鋭い音として犬の脳にダイレクトに届く。東京・代官山でトレーナーを務める佐藤氏は『日本語だとどうしても甘えの口調が入って指示がボヤけるが、英語だと自然とメリハリのあるトーンを出せる』と明かす。